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船に穴をあける【420】

更新日:2021年12月1日

船に新しいパーツを付けるときや、メンテナンスでパーツを取り外したとき、「ここって穴をあけても大丈夫なのかな?」「止水のためにネジにシリコンをつけないといけないんだよね?!」等、色々疑問があると思います。

そんな疑問に答えるために色分けした420の画像を用意しました。

緑→穴あけOK、シリコン不要※1

黄→穴あけOK、シリコン不要※2

赤→穴あけOK、シリコン必要

白→穴をあけてほしくない

トランクキャップ/スウォート(センターケースの十字部分)とマストパートナーは単板(ガラスと樹脂)でできているので穴をあけてもシリコンをつけるなど止水処理は必要ありません。

※1 穴をあけて穴の内側を見たとき「木」や「白いふわふわ(コアマット)」が見えたときは予め樹脂/ゲルコートを塗ったりシリコンをつけて水が染み込まないようにします。

ガンネルは一周ほとんどの場所で穴をあけても大丈夫です。

ガンネルはハルとデッキの単板をパテで張り合わせているため水は入りません。

あまりにも内側でない限り穴をあけても大丈夫です。

※2穴をあけたあと試しに穴の下側を指で塞いでアセトンなどを注いでみると水が実際にタンク内に入ってしまうのか確認できます(穴の中にアセトンが溜まってなくならなければOK)。

隙間が見えるとき、注いだアセトンがなくなってしまうときは、一度あけた穴にキツめにパテを詰め込んで、硬化後に穴をあけなおせれば隙間にパテが入り込んで止水できます。

白色部分、ハルは抵抗になるのでベイラー以外のものはつけたくないですね。


トランサムも基本的には単板なので穴を開けれます。

赤色の場所は(あまりにもおかしな場所でなければ)穴を開けても大丈夫です。

ただこれらの場所は水密タンクに直結する場所なので必ずシリコンをつけて止水します。

シリコンをつけるのと+αで取り付けるネジの径が:

4mm→3.2mmの下穴

5mm→4.5mmの下穴

と一回り小さい下穴を開けてからそこにねじ込むようにネジを取り付ける(もちろん裏側にはワッシャー、ナットはつける)と止水効果を高めることができます。

ここまで紹介した通り単板の構造的には、止水さえすれば基本的にはどこに穴をあけても船に問題はありません。

ただ穴をあける場所に:

どれだけのテンションや乗員のロードが掛かるのか?

内側にリブ(デッキ、ハルの内側に付いているカマボコ型の補強)はないか?

ルールで規制がないか?

といった他の要素も考慮しなければいけません。

適切に止水などの処理を施すことで、みなさんが思っているより穴をあけることは船に悪いことではありません。

ここに書いてあることを参考に(開ける必要があれば)どんどん穴をあけてください。

ただこの図は現在のPERSSON420の図なので参考程度に見てもらえると幸いです。

またここはちょっと怪しいな、わからいな、とちょっとでも思ったらお問い合わせください。答えられる範囲でお答えしますよ。

今後同じ内容でスナイプ、470と続きます。

【470】↓

【スナイプ】↓



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