470クラスルール変更2025年9月~
- PMJ
- 9月25日
- 読了時間: 3分
2025年9月からクラスルールが新しくなり3点ルール改正がありました。
先日各国ビルダーに対してクラスの計測委員会からルール変更についての通達がありました。
変更箇所の旧規則と修正後規則がそれぞれ併記され、修正点が赤字で記載されています。
470級の計測委員長のデミトリス氏からのコメントと、筆者からのコメントをまとめました。
↓正式に公開されたPDFファイルです。

日本語訳(※あくまで翻訳ですのでルールの解釈が異なる場合があります)
470 クラス規則の変更(470_CRC_2025-09-01.pdf)
修正1
旧規則: D.3.1(b)(2)後部またはセンターメインシートシステムを使用できる 。艤装および調整システムは任意とするが、フープを使用する場合はアルミニウム製またはステンレス鋼製でなければならない 。
修正後: D.3.1(b)(2)後部またはセンターメインシートシステムを使用できる 。艤装および調整システムは任意とする。(以下オーバーラインフープを使用する場合はアルミニウム製またはステンレス鋼製でなければならない 。)
この修正はメインのフープ=トラベラー(ブライダル)システムについて書いてあります。
旧規則のときはフープの材質がアルミ/ステンレスに限定されていましたが、その記載がなくなっているので材質の縛りがなくなったということでしょう。
修正2
旧規則: E.4.1(b) 2002年3月1日以降に初めて認証された艇については、ラダーストックおよびティラーはアルミニウム合金製またはステンレス鋼製とする 。
修正後: E.4.5(b) 2002年3月1日以降に初めて認証された艇については、ラダー制御システムとピボットピンを含むラダーストックとティラーの最小重量を1.00kgとする 。
ここではこれまで規定がなかったラダーストックの重量についての規則です。
最近はこれまでになかった形状のラダーやラダーストックが現れ始めました。これに対して最低重量を設けることで、高価な素材を使ったり、強度的に限界に近い形状/デザインの艤装品に対しての規制ということのようです。
修正3
旧規則: E.4.5 ラダーの最小重量は2.3kg 。
修正後: E.4.5(a)ラダーの最小重量は2.25kg 。
ラダーの重量に対しての小幅な修正です。
この変更により、これまで若干重量が足りず、小さな補正おもりを付けていたラダーについて、今後その様な必要がなくなるだろうとのことです。
既存の船で確認しなければならないポイントは、ラダーの重さと、ラダーストックの重さですが、少なくともPMJがこれまで製造してきたラダーストックはここまで軽量ではない(ここまで軽量だと学連艇での使用に耐えられない)ため今回なにか変更をしなければならないことはなかなかないのではないでしょうか。
ラダーの方はこれまでミニマムで出荷したものもそれなりにあるので一応確認してょうが良いかもしれませんが、使用する中で若干重たくなることが多いので、これに関してもあまり心配のいらない範囲の修正であるだろうと思います。
小幅の修正ですが、これから水域予選、全日本インカレに臨む学生の方も多いと思います。万全の状態でレースに挑めるよう、乗っている艇の確認を行いましょう。






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