先日、【新型 ピアソン 470】を470協会とワールドセーリングに承認してもらうための"プロトタイプ計測"を無事終え、実際に乗ってテストをはじめました。
今の所、数回しか乗れていませんが従来のモデル以上の結果が出始めています。
販売時期については確定していませんが、来年春頃を目標に日々テストを重ねています。
皆さん気になるであろう外観は以下のとおりです。
フォアデッキは、マストステップ、サイドステー、ラフワイヤーと船の中でもテンションが最もかかる部分に囲まれています。フォアデッキのたわみが最大限抑えられるようフォアデッキの凹凸、ウォーターブレイクがデザインされています。
サイドデッキは従来より丸みをもたせ、かつ増厚面積も増えているので、ヘルムスマン、クルーが乗る部分がより強くなっています。
ヘッドステーフィッティング(ラフワイヤー等を取り付ける金具)の船への取り付け方を見直し、フォアタンク内に取り付けられている補強とより一体になりハイテンションに耐える設計です。
マストパートナーは後付けのパーツですが、モールドを工夫することでデッキに対して中心に取り付くようになっています。
また、サイドステーの取り付け位置はモールドに機械で直接印を入れているため、誤差が最小に抑えられます。
さらに、マストステップはデッキ側にモールディングされたフランジ(ハルとの接合面)に取り付けるので、
マストステップ・サイドステー・マストパートナーのズレはほぼでない設計です。
トランクキャップの厚み、幅が大幅に増えているのでセンターボードをより強固に支えることができます。
トランサム上部は両脇に近付くにつれ厚くなる設計で、均一な厚みのトランサムよりラダーのヘルムをしっかりと船に伝えることができます。
写真で紹介しているポイント以外にもたくさんの工夫が凝らされています。
今回の船は特に左右対称の船を完成させるために新しい取り組みがなされています。
また船の建造に使うガラスは今までと同様裁断機を用いてカットしていますので、船の外観はもちろんのこと、構造も左右対称になっています。
現在(2021/11/10) 2021全日本470選手権に出場できるよう申請中ですのでもしかすると実艇を大会でお披露目できるかもしれません。
※写真に写っているパーツやカラーリングは予告なく変更することがありますのでご了承下さい。
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