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​マスト位置​

​ステップ位置は船の性格(ヘルム感)を根本的に変化させるポイントです。通常マストを立てる位置はバウのシアポイントから1524mmを基準にします。

PMJではその目安になるようにマストステップの横側にケガキ線をつけています。

このケガキ線から20mm程度前後させてフィーリングの良い(適度なヘルム感の)場所を探します。

ステップのピンを前にすると:

・リーヘルムが強くなる(スカスカする感覚に近づく)

​・ベンドが減る(=セールが深くなる)

ステップのピンを後ろにすると:

・ウェザーヘルムが強くなる(パワフルな感覚に近づく)

​・ベンドが増える(=セールが浅くなる)

​この船の場合はリーヘルムが強めでマストベンドが欲しかったのでケガキよりも10mmほど後ろにマストを立てています。

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またマストを立てる位置の目安としてマストホール前面-マスト前面の距離があります。

ここの間隔を20~40mmにしている選手が多いです。

この間隔が狭すぎると風が強くなりメインシートを引き込んでマストがベンドしたとき、マストがすぐにマストホール前面に当たってしまいます。

すると

マストがベンドしない=セールが浅くならない 

​という現象が起きてしまい風をうまく逃せず走らせにくくなります。

​以上2点に気を付けてマストの立てる位置を決定します。

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​サイドステー前後位置

サイドステーの前後位置は前寄りのほうが好まれる傾向にあります。

理由としては取り付け位置が前のほうがマストに近く、横向きにマストを倒そうとする風のプレッシャーに対して強いからです。

その他に取り付け位置を前にするとスプレッダーを前に押し出す(=マストを前に押し出す)のでよりマストがベンドしやすくなります。

逆に取り付け位置を後ろにするとマストがサイドベンドしやすく、ベンドはしづらくなり、マストが後ろ側に寝るような形になります。

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スプレッダー長さ

スプレッダー長さはベンド量、マストのサイドベンドのし易さに影響します。

420mm~480mm程度です。

長い:

・マストをより前に押し出しベンドが増える(=セールが浅くなる)

・横に張り出しサイドベンドしづらくなる(=風が逃げにくくパワフルになる)

短い:

・マストを押し出す量が減りベンドも減る(=セールが深くなる)

・横の張り出しが少なくなりサイドベンドしやすくなる(=風を逃がしやすく、デパワーできる)

軽風では伸ばしてパワフルに、強風では短く風を逃がすという方法もあります。

スナイプは他の艇種と比べてテンションが弱いのでクローズで下側のサイドステーがたるみます。するとピンと張った上側のサイドステーが上側のスプレッダーを押し出しマストは横向きに曲がってしまいます。これを嫌ってスプレッダーを比較的短くする選手もいます。

​この場合パワフルさとベンド量を補うためにテンションを高めに設定しても良いかもしれません。

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プリベンド

プリベンドはセールの形に直接影響するポイントです。

​大体45mm~です

深いセールはプリベンドを多く、

浅いセールはプリベンドを少なくします。

プリベンドは様々な要因で変化します。

プリベンドを増やす(減らす)

・テンションを引く(抜く)

・スプレッダーを伸ばす(縮める)

・サイドステーを前につける(後ろにつける)

・マストステップ位置を後ろにする(前にする)

​など

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​ディフレクション

スナイプのディフレクションは強風時のみマストのベンドに影響します。

通常時はスプレッダー根本のネジはブラケットに当たってはいません。強風でメインシートを強く引き込んだり、バングをかけるなどしてマストが大きく曲がったときに初めてネジがブラケットに当たり、それ以上マストが曲がらないようにしてくれます。

700mm前後が多いです。

強風のときメインセールに大きく斜めにシワが入るとき、セールがペラペラになってしまうときにはマストがオーバーベンドしてしまっている可能性があるので、ディフレクションを増やす(=ネジを入れる=より早いタイミングでネジがブラケットに当たる=ベンドを早く止める)ようにします。

逆に強風時メインセールが深く、パワーが有りすぎるときはベンドが足りていない可能性があるので、ディフレクションを減らす(=ネジを抜く=ねじがブラケットになかなか当たらない=よりベンドする)ようにします。

​強風で走ったときのフィーリングや後ろから撮影したセールの形などを参考にチューニングします。

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レーキ

レーキはヘルムに影響します。

6500mm~6580mmくらいです。

​レーキを下げればウェザーヘルムが増し、

​上げれば減ります。

このことを応用してトラベラーシーティングをする船では強風になって走れなくなると、ピンアップを行いサイドテンションを上げずにレーキを上げることでウェザーヘルムを減らし、走らせやすくします。

​帆走中でも比較的トリムしやすい(チューニングを変更しやすい)部分なので走り荷違和感を感じた場合は積極的に変更してみても良いかもしれません。