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基本の整備用工具

4月に入り、新たにセーリングを始める人や、異なる環境でプレーする人も多いと思います。

ということで初心にかえり自分が乗る船をしっかりと準備できるよう、最低限の整備ができる工具を紹介します。

役に立つと思ったら他の人にも共有してあげてくださいね。


基本の工具↓

上段右から

1. 油性ペン

2. ターボライター

3. (+)(-)ドライバー

4. カッター

5. コンビネーションレンチ(7mm,8mm)

6. ラジオペンチ


1. 油性ペン

印をつけるのに使います。濡れた所にも書くことができるモノもあるので使う環境に合わせて何本か持っていると便利です。


2. ターボライター

普通のライターでも構いませんが風があるところで使うことが多いのでターボライターのほうが消えづらく使いやすいです。


3. (+)(-)ドライバー

ドライバーにはいくつかサイズがあります。主にカムやブロックを取り付けるのに使用しているネジは"No.2"のドライバーで回すことができます。

またドライバーには"貫通型"と"普通型"があり貫通型はハンマーなどで叩いて食いつきを良くすることができる(←ネジ山がナメかかっているときの対処法)のでおすすめです。


4. カッター

ロープやテープを切るのはもちろんですが、シリコンで接着しているパーツを取り外すとき、接着面の隙間を切りながら剥がすのに必要不可欠な工具です。


5. コンビネーションレンチ(7mm,8mm)

船の艤装品は主に4mmと5mmのネジで取り付けられています。

ネジ4mm⇔ナット7mm

ネジ5mm⇔ナット8mm

なのでこれで船に付いている95%のネジを回せます。

写真のようなシンプルな形状のものはしっかりとネジを締めることができます。ラチェット式(ガリガリなるやつ)は早くネジを締めるときに使います。使い分けることで早く安全に部品の取り付けが行なえます。


6. ラジオペンチ

先が細く狭い場所にも入るので細かい作業のときに何かと役立ちます。

ただしやむを得ない場合を除いてこれでナットを挟んでネジを回すのは絶対に辞めましょう。ナットをナメて角がなくなりナットを回せなくなります!


あると役立つ工具↓

上段右から

1. ネジ緩み止め

2. ソケットレンチ(7mm,8mm)

3. ノミ

4. モンキーレンチ

5. バイスプライヤー

6. ハンマー


1. ネジ緩み止め

ネジを締めて真空になることで液が硬化してネジが緩まなくなります。

船がセーリングしているときや、運搬中の振動でネジが緩むことがあるので取れてほしくない部分に使います。


2. ソケットレンチ(7mm,8mm)

コンビネーションレンチより早くネジ締めの作業ができます。さらに目視できない場所のネジを手探りで締めるときも作業がしやすいです。

ラチェットが細かいもののほうが狭い場所の作業でもストレスがありません。これがあるのとないのでは作業時間が倍以上変わります。


3. ノミ

シリコンを使用して取り付けた部品を外すと古いシリコンが残ってしまします。このまま新たにシリコンをつけたパーツを付けても古いシリコンが邪魔をして止水がしっかりとできないことがあります。それを防ぐために古いシリコンをこそげ落とすのに使います。

他にもツルツルの面についてしまったゲルコートやパテを取るのに使用します。


4. モンキーレンチ

様々なサイズのナットや角張ったものを挟んで固定できます。

センターボードピボットを回すときなどに使えます。

ただしキツく締めるときや、キツく締まっているものを緩めるときはそのサイズに合ったレンチを使うことをおすすめします。


5. バイスプライヤー

モンキーレンチと同様様々なサイズのものを挟んで固定できます。

調整ネジを調整することでよりガッチリと挟むことができます。

サイズ不明のネジを回すときや、小さめのものをグラインダーで切るときもバイスプライヤーで挟んでより安全に作業できます。


6. ハンマー

船をハンマーで叩くことはあまりないですが、ハンマーは意外と役に立ちます。

例えばノミを叩くときや、なかなか取れない部品を軽く叩いて動くきっかけを作ったりです。他にもドライバーのところでも紹介しましたが、ネジ山が潰れかけている(+)ネジを回すときにネジにドライバーをあてがって、ハンマーでドライバーを叩くことでしっかりとネジ山にドライバーが食い込み回せるようになります。古いネジは固くなって回しづらいことが多いので、怪しいと感じたらネジ山をまだナメていなくても叩いてしっかりと食い込ませてから回すと余計な時間がかからないです。



ここで紹介している工具をすべて集めても数千円で揃います。

もし一度に揃えるのが負担な場合も、とりあえず基本の工具だけであれば100円均一でほぼ賄えるはずです。

ただ安い工具は簡単に壊れてしまったり、精度が低くネジをナメてしまったり、結果的に時間やお金が掛かってしますことも少なくありません。

またいくつかの工具が一つになった便利工具もよく見ますが、一部を除いて結局正規の工具には総合的にかなわないと私個人の経験的に感じます。

セーリング競技で良い結果を残すためには練習も必要ですが、それと同じくらい船の準備も必要になってきます。そのための工具はしっかりと使いやすいものを持つようにしましょう。


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